福祉の仕事を目指している方へ(各専門職のしごと紹介)
社会福祉法人 幸清会
介護老人保健施設 プライムヘルシータウン湘南
理学療法士

後藤 和彦 さん



委員会:後藤さんの仕事の内容を教えて下さい。
入居されている方や通って来られる方へ、その人に合ったリハビリを提供する仕事をしています。 リハビリというと筋力トレーニングやストレッチを思い浮かべると思いますが、起き上がりや立ち上がりなど、生活に必要な動作の練習も行っています。黙々と運動をしていては辛いだけの時間となってしまうので、 会話をしながら楽しんで運動できるように心掛けています。また、施設を利用される皆様が転倒の危険なく 安全に生活できるように関わる事も大切な仕事の一つなので、杖や車いすなどの整備も行っています。
委員会:この仕事を選んだ理由を教えて下さい。
子供の頃から運動が好きだったのですが、脚を骨折しリハビリ目的で病院に通っていた時期がありました。その時に対応してくれたリハビリの方の仕事を見て、運動に関わり、さらに人の役にも立って、こんなに素晴らしい職業があるのだと思いこの仕事を選びました。
委員会:今の仕事でのやりがいを教えてください。
人から必要とされていると実感した時にやりがいを感じます。利用者様は病気や老いなどの問題を抱えており 心が落ち込んでいる方もいます。そのような方が「お話聞いて」と私のところに来てくれて、部屋に帰る頃には穏やかな表情をしている姿を見ると必要とされている事を実感します。 また、今までは生活の中で介助を必要としていた方が、ご自分の力で整容や着替えなどが行えるようになり、 自信を取り戻していく姿を間近で見た時もやりがいを感じます。
委員会:何か仕事で思い出に残る事はありましたか?
入社して間もない頃に、それまでは「リハビリのお兄さん」と私の事を呼んでいた利用者様が仕事を通して接して行く間に、初めて「後藤さん」と名前で呼んでくれた日は嬉しくて今でも鮮明に憶えています。名前で呼ぶ 大切さを利用者様から教えて頂いた日でした。
委員会:福祉の仕事の魅力とは何だと思いますか?
この仕事は人と密に接するので、何気ない心配りや感謝の言葉で喜びを共有する事ができます。 しかし、ふとした言葉で相手を傷つけてしまう恐れもありますので、人とどう接し関われば良いかいつも悩みます。それは相手の気持ちを考える事に繋がり、私自身の心の成長に大きく関わっている事に、この仕事の魅力を感じます。
委員会:最後に福祉の仕事を目指している方に一言メッセージをお願いします。
人生の大先輩である利用者様の言葉には「思いやり」や「優しさ」、「その方が経験して感じたアドバイス」などがあり、福祉施設で働く事は私にとって学びの場でもあります。一人でも多くの方に福祉の素晴らしさを実感してもらいたいです。


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