福祉の仕事を目指している方へ(各専門職のしごと紹介)
特別養護老人ホーム 幸豊ハイツ 勤務
看護師
道林 太一 さん



委員会:道林さんの仕事の内容を教えてください。
主に入居者さんの健康の維持・服薬管理を 担当しています。  施設は病気を抱えた高齢者の方も多くおり流行性感染症への予防・対策周知や、健康診断・傷等の処置・往診の介助などに関わらせていただいています。
入居者の暮らしをサポートするため、チームの一員として、他職種とも連携し情報を共有することが大切な仕事だと考えています。
委員会:この仕事を選んだ理由を教えてください。
自分が小学校の時一緒に暮らしていた祖母を自宅で看取ったことや社会人になる前に末期がんの伯母の看護を間近で見ていたことがあり、そのときは「何もできなかった…」という思いがありました。
その体験の中で、人の命に対して“自分で関われることはないか。”“微力ながら助けになれることはないか”と思ってこの仕事を選びました。また自分のまわりに、医療関係の仕事をしている人がたくさんいて、それも理由のひとつです。
あとは、看護師をしていた、姉の給与明細を見たからかな。(笑)
委員会:今の仕事でのやりがいを教えてください(エピソード等も含めてお話し下さい)
入居者さんとの関わりのなかで、些細なことでも「ありがとう」「また頼むね」の一言に、この仕事をやっていて良かったなと強く感じます。
委員会:何か仕事で思い出に残ることはありましたか?
人の力・可能性にはいつも驚かされます。過去、極度に食欲不振で胃ろう(胃に直接管をつなぎ栄養を入れる)造設された方なんですが、周囲の入居者さんが食事やおやつを食べているのを毎日見ていて、「食べたい」という意欲が出てきて、数か月、口から食事をしていなかったのが、徐々に食べられるようになり、一度はあきらめた食事を、最終的には3食全て口から食べられるようになったんです。我々もそばで関わりを持ちましたが、きっと欲求が呼びさまされたのではないかと思います。
とても強い印象で残っています。
委員会:ズバリ、福祉の仕事の魅力とは何ですか?(素晴らしさを教えてください)
一言で言うと、多くの人と人との関わり。そして『絆』が生まれることです。 普通に暮らしていても、これだけ多くの『絆』が生まれることは中々ないことと思っていますし、これは魅力の一言に尽きます。
委員会:最後に福祉の仕事を目指している方に一言メッセージをお願いします。
社会福祉という大きなシップ(船)のひとつの歯車になってほしい。
そこで働く全員が同じ方向を見て歯車がかみ合った時に、その方(入居者)の望む大きな意味のある暮らしが待っていると思います。
それを目指すため、その一員であにることに、看護師として誇りを持っていますし、素晴らしい仕事だと思っています。


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