2020年の12月14日から年末年始を経て約1ヶ月は、法人傘下の伊達市従来型特養での新型コロナウイルス感染クラスター発生により、幸清会の危機管理、リスク管理が試された年度となりました。何時如何なる時も、利用者が安心して暮らすことのできる施設経営を心掛け、福祉・介護サービスの充実を図ることを昨年度の基本方針に掲げ、その方針の実践が試された試練の1年といえます。

『安(やす)きに居(お)りて危(あや)うきを思い、至誠(しせい)にして思(し)誠(せい)を尽(つ)くし、
是(ぜ)好日(こうじつ)を成(な)す』


道標であるこの基本理念の重みを実感した1年でもあり、経営理念である、
「穏やかで、楽しい、尊厳ある生活を保障する」
「その人らしい、あたりまえの生活を保障する」 こ
とを日常生活でごく普通に実践することの困難さと大切さとを噛みしめる経験となりました。
この経験を更なる飛躍の一年となるよう、「英知と勇気と情熱」を持って、本年度も社会福祉法人の使命と責任を果たす所存です。
あらためて幸清会の事業基盤となるケア理念の「専門的な知識と技術を持ち、高齢者にとって望ましい適切なケア環境を整え、たえず適度な刺激を与えることによって、高齢者が持っている健康な能力を引き出すような、そして何よりも、高齢者の自尊心が高められるようなケアを提供する」ことを徹底しながら、働く人と利用する人が、時間と空間を共有しながら、お互いが魅力ある人生を築くことができるよう努力致します。
みなさまにとりまして2021年が素晴らしい一年になりますことを、心よりお祈り申し上げます。

『安(やす)きに居(お)りて危(あや)うきを思い、至誠(しせい)にして思(し)誠(せい)を尽(つ)くし、
是(ぜ)好日(こうじつ)を成(な)す』

『居安思危』「安きに居りて危うきを思う」とは、平穏なときにこそ、危機に対処する心構えを持つことを意味しています。この言葉はさらに『思則有備』「思えば則ち備えあり」心配りをするということが既に備えとなる。そして『有備無患』「備えあれば患いなし」準備を怠らなければいざという時にあわてずに済むと続きます。この信条によって、幸清会の経営基盤を強固にいたします。  
「至誠にして思誠を尽くし」の至誠とは、「誠」を尽くす、すなわち正直な心で、私心を捨てて全力で努力することを意味します。「至誠にして動かざる者は未だこれあらざるなり」誠意を尽くせば(真心を持ってことにあたれば)、動かされない者はない。誠を尽くせば、人は必ず心も動かされる。逆に「誠ならずして未だ能く動かす者は有らざるなり」不誠実な態度で事にあたれば、何ものをも動かすことは決してできない。「誠」をわが身に実現しようと思い、努力することが思誠です。仕事や人間関係が上手くいかないときに「わかってくれない」「動いてくれない」と他人のせいにするのではなく、全ては自分の責任であり「真心」が足りないと思えることが大切です。他人のせいにしても、何の解決にもならないということを理解する必要があります。
人の命に明日の保証はありません。だからこそ「是好日を成す」、穏やかな日々だけが「是好日」ではなく、最悪と思える出来事があっても、今日という日は二度とないので、かけがえの無い一日と考え、最期の日を生きるが如く今日を生き、自分にできることを精一杯行ってこそ、是好日となると考えます。
2021年度も、わたしたち専門職が知識や技術を「心あるもの」にし、働く人も大切にしながら、高齢者や認知症の人などが安心して暮らせる施設づくりに邁進いたします。また利用する人やご家族、地域住民のみなさまのお役に立てるよう、積極的に人材育成のための研究・研修等を充実させながら新年度事業計画に基づき効率的で効果的な経営に努めます。
令和3年(2021年)
社会福祉法人 幸清会
理事長 大 久 保 幸 積

I am the master of my fate. I am the captain of my soul.
〔我が運命を決めるのは我なり、我が魂を制するのは我なり〕


無財の七施

【和顔施(わがんせ)】
辛いときや落ち込んでいるときこそ、穏やかな顔をすることで、周りの心が明るくなります。
【心施(しんせ)】
他の痛みや苦しみを自らのものとして、真心を込めて行うことで、周りの心が強くなります。
【身施(しんせ)】
少しでも人のために損得を抜きに身をもって行動することで、周りの心が優しくなれます。
【眼施(げんせ)】
優しい眼差しで接することで、周りの心が温かくなります。
【言辞施(ごんじせ)】
言葉遣いひとつで人を傷つけたり、不快にさせます。優しい言葉、思いやりある態度で接することで、周りの心が落ち着きます。
【床座施(しょうざせ)】
自分が疲れていたり、困っていても場所を譲ることで、周りの心が穏やかになります。
【房舎施(ぼうしゃせ)】
自分が多少濡れても、相手に雨がかからないように配慮することで、周りの心が和みます。


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