2019年4月1日に新入職員の入社式も滞りなく終わり、それぞれの配属先の施設長と5月1日からの新しい元号が「令和」となる話しで昼食会も盛り上がり、新年度のスタートを実感しました。
さて、EPA・技能実習・特定技能・有償インターンシップなど、海外からの人材確保が激化していますが、幸清会では特に3年前から取り組んでいるベトナムダナン市のドンア大学看護学生のインターンシップ受け入れは、将来の介護職の担い手として期待しています。
それは、充実した福祉サービスの提供と利用する人が安心して暮らすことができるためには、専門職の充足が不可欠であり、そのためには働きやすく、働く者も守られる環境の整備に努めることが法人に求められていると考えるからです。

『安(やす)きに居(お)りて危(あや)うきを思い、
至誠(しせい)にして思(し)誠(せい)を尽(つ)くし、是(ぜ)好日(こうじつ)を成(な)す』

この基本理念は社会福祉法人幸清会の役・職員にとっての道標となるものです。これまでの経営理念である「穏やかで、楽しい、尊厳ある生活を保障する」「その人らしい、あたりまえの生活を保障する」ことのさらなる実現を目指しながら、役・職員は与えられた使命と責任を果たさなければなりません。
そのためにも、ケア理念の「専門的な知識と技術を持ち、高齢者にとって望ましい適切なケア環境を整え、たえず適度な刺激を与えることによって、高齢者が持っている健康な能力を引き出すような、そして何よりも、高齢者の自尊心が高められるようなケアを提供する」ことの実践が不可欠です。
理念に基づき、利用する人と働く人が共に人生という時間を共有しながら、魅力ある日々を築くことができるよう英知と勇気と情熱を持って邁進いたします。

『安(やす)きに居(お)りて危(あや)うきを思い、
至誠(しせい)にして思(し)誠(せい)を尽(つ)くし、是(ぜ)好日(こうじつ)を成(な)す』

『居安思危』「安きに居りて危うきを思う」とは、平穏なときにこそ、危機に対処する心構えを持つことを意味しています。この言葉はさらに『思則有備』「思えば則ち備えあり」心配りをするということが既に備えとなる。そして『有備無患』「備えあれば患いなし」準備を怠らなければいざという時にあわてずに済むと続きます。この信条によって、幸清会の経営基盤を強固にいたします。
「至誠にして思誠を尽くし」の至誠とは、「誠」を尽くす、すなわち正直な心で、私心を捨てて全力で努力することを意味します。「至誠にして動かざる者は未だこれあらざるなり」誠意を尽くせば(真心を持ってことにあたれば)、動かされない者はない。誠を尽くせば、人は必ず心も動かされる。逆に「誠ならずして未だ能く動かす者は有らざるなり」不誠実な態度で事にあたれば、何ものをも動かすことは決してできない。「誠」をわが身に実現しようと思い、努力することが思誠です。仕事や人間関係が上手くいかないときに「わかってくれない」「動いてくれない」と他人のせいにするのではなく、全ては自分の責任であり「真心」が足りないと思えることが大切です。他人のせいにしても、何の解決にもならないということを理解する必要があります。
人の命に明日の保証はありません。だからこそ「是好日を成す」、穏やかな日々だけが「是好日」ではなく、最悪と思える出来事があっても、今日という日は二度とないので、かけがえの無い一日と考え、最期の日を生きるが如く今日を生き、自分にできることを精一杯行ってこそ、是好日となると考えます。
この理念を役・職員が理解し、大切に実践してこそ、わたしたちのケアが利用する人にとって「心あるもの」になると考えます。今年度もより一層利用する人や家族、地域住民のみなさまのお役に立てるよう、健全経営に努め、積極的に人材育成のための研究・研修を充実させたいと思います。さらに海外の大学との交流事業や学生のインターンシップをはじめとするEPA・技能実習・特定技能などの受け入れを積極的に進め、事業計画や予算に基づき利用する人の生活の質の向上を図りますので、本年度も変わらぬご支援とご協力を衷心よりお願い申し上げます。
2019年 4月1日
社会福祉法人 幸清会
理事長 大 久 保 幸 積

無財の七施

【和顔施(わがんせ)】
辛いときや落ち込んでいるときこそ、穏やかな顔をすることで、周りの心が明るくなります。
【心施(しんせ)】
他の痛みや苦しみを自らのものとして、真心を込めて行うことで、周りの心が強くなります。
【身施(しんせ)】
少しでも人のために損得を抜きに身をもって行動することで、周りの心が優しくなれます。
【眼施(げんせ)】
優しい眼差しで接することで、周りの心が温かくなります。
【言辞施(ごんじせ)】
言葉遣いひとつで人を傷つけたり、不快にさせます。優しい言葉、思いやりある態度で接することで、周りの心が落ち着きます。
【床座施(しょうざせ)】
自分が疲れていたり、困っていても場所を譲ることで、周りの心が穏やかになります。
【房舎施(ぼうしゃせ)】
自分が多少濡れても、相手に雨がかからないように配慮することで、周りの心が和みます。


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