日頃より社会福祉法人幸清会をご利用いただき、またご指導賜り衷心より感謝申し上げます。
 さて、社会福祉法等の一部を改正する法律によって社会福祉法人の制度改革が進められ1年が経ちました。経営組織のガバナンスの強化、事業運営の透明性の向上、財務規律の強化、地域における公益的な取組を実施する責務、行政の関与の在り方などの改革と、福祉人材の確保の促進が行われています。
 福祉・介護施設等においては、利用者がより質の高い健康で文化的な生活を営むことができるよう、人的・物理的・社会的環境の整備に努めなければなりませんが、事業運営の透明化と財務規律の強化を図るためには、役職員すべてが介護保険制度前の措置時代の組織体制や給与体系等からの脱却・改善に努めなければなりません。
 このような取り組みを行いながら、地域における公益的な取り組みの推進や支援を要する高齢者や認知症高齢者、低所得高齢者等の受け入れ支援を行うなど、福祉サービスの充実を図り、利用者が安心して暮らすことのできる施設経営を行います。

 『居安思危』「安きに居りて危うきを思う」とは、平穏なときにこそ、危機に対処する心構えを持つことを意味しています。この言葉はさらに『思則有備』「思えば則ち備えあり」心配りをするということが既に備えとなる。そして『有備無患』「備えあれば患いなし」準備を怠らなければいざという時にあわてずに済むと続きます。この信条によって、幸清会の経営基盤を強固にいたします。  「至誠にして思誠を尽くし」の至誠とは、「誠」を尽くす、すなわち正直な心で、私心を捨てて全力で努力することを意味します。
 「至誠にして動かざる者は未だこれあらざるなり」誠意を尽くせば(真心を持ってことにあたれば)、動かされない者はない。誠を尽くせば、人は必ず心も動かされる。逆に「誠ならずして未だ能く動かす者は有らざるなり」不誠実な態度で事にあたれば、何ものをも動かすことは決してできない。「誠」をわが身に実現しようと思い、努力することが思誠です。仕事や人間関係が上手くいかないときに「わかってくれない」「動いてくれない」と他人のせいにするのではなく、全ては自分の責任であり「真心」が足りないと思えることが大切です。他人のせいにしても、何の解決にもならないということを理解する必要があります。
 人の命に明日の保証はありません。だからこそ「是好日を成す」、穏やかな日々だけが「是好日」ではなく、最悪と思える出来事があっても、今日という日は二度とないので、かけがえの無い一日と考え、最期の日を生きるが如く今日を生き、自分にできることを精一杯行ってこそ、是好日となると考えます。

 社会福祉法人幸清会は、高齢者や認知症の人などが安心して暮らせる施設やまちづくりに貢献する使命を持っています。わたしたち専門職こそが知識や技術を「心あるもの」にして、利用者や家族、地域住民のみなさまのお役に立てるような努力を惜しんではならないと考えます。
 本年度も効果的・効率的な事業経営に努め、積極的に人材育成のための研究・研修を充実させ、個別ケアを実践し、利用者の生活の質の向上を目指し、事業計画の重点推進項目を役職員の共通目標として、事業の実施に邁進することをお誓い申し上げます。
 末尾になりますが、ご利用されておられるみなさまとご指導・ご協力賜っているみなさまの益々のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。


無財の七施

【和顔施(わがんせ)】
辛いときや落ち込んでいるときこそ、穏やかな顔をすることで、周りの心が明るくなります。
【心施(しんせ)】
他の痛みや苦しみを自らのものとして、真心を込めて行うことで、周りの心が強くなります。
【身施(しんせ)】
少しでも人のために損得を抜きに身をもって行動することで、周りの心が優しくなれます。
【眼施(げんせ)】
優しい眼差しで接することで、周りの心が温かくなります。
【言辞施(ごんじせ)】
言葉遣いひとつで人を傷つけたり、不快にさせます。優しい言葉、思いやりある態度で接することで、周りの心が落ち着きます。
【床座施(しょうざせ)】
自分が疲れていたり、困っていても場所を譲ることで、周りの心が穏やかになります。
【房舎施(ぼうしゃせ)】
自分が多少濡れても、相手に雨がかからないように配慮することで、周りの心が和みます。

平成30年4月1日
社会福祉法人幸清会
理事長 大 久 保 幸 積
I am the master of my fate. I am the captain of my soul.
〔我が運命を決めるのは我なり、我が魂を制するのは我なり〕


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