福祉の仕事を目指している方へ(各専門職のしごと紹介)
社会福祉法人 幸清会
グループホーム ほのぼのT 施設長
居宅介護支援事業所 幸豊ハイツ 所長
デイサービスセンター 幸豊ハイツ 所長

工藤 一憲 さん



委員会:工藤さんの仕事の内容を教えて下さい。
グループホームほのぼのTとほのぼのUの管理者で時間帯によってはケアワーカーとして入居者様の暮らしのお手伝いをさせて頂いております。また居宅介護支援事業所幸豊ハイツの管理者としてケアマネジャー業務に関わらせて頂いております。
委員会:この仕事を選んだ理由を教えて下さい。
幸清会に入社する前の話になりますが、幸豊ハイツに私の祖父が入居していました。私はそれまで別の仕事をしていたのですが、祖父に面会に来る事がありまして、その時に祖父が食事を拒否しているところを目の当たりにしました。そこで当時のケアワーカーさんが自分の弁当を持ってきて「一緒に食べよう。」と祖父に声掛けをしたところ、食事を一緒に食べていました。その時に「こういう仕事があるんだな。」と福祉の仕事に興味を抱いた事が切っ掛けでした。またその時にたまたまだったんですが、デイサービスセンターの開設にあたりスタッフの募集があったのですぐに応募させて頂き現在に至ります。
委員会:今の仕事でのやりがいを教えてください。
この仕事について25年になり感じる事は、介護を必要としている方は色々な状況で自分の今までやってきた事ができなくなっている事が多いと思います。その中で介護に携わる我々が、ちょっとした事でもその方のお手伝いをする事で今までと変わらない生活をしてもらう事ができ、とにかく私達の関わりを持つ事によって、どんな小さな事でも喜んでもらえる事が私にとってはやりがいだと感じます。
委員会:何か仕事で思い出に残る事はありましたか? 
私は特別養護老人ホーム幸豊ハイツで主任ケアワーカーとして働いていた事があります。その時に一人の入居者様が食欲が無く、ご本人にお話を聞いて、本人が好きなお寿司を一緒に食べに行きました。店を選ぶ時も一緒に選んで、「主任はやっぱりおいしい店わかってるな。」と話してもらった事がありました。また「主任、酒飲んでいいか。」とお話されたので升酒で飲んでもらいました。とても喜んでもらえ、何皿もお寿司を召し上がられておりました。帰り際に「わしが食いたいのはホッケのみりん漬けなんだ。」と話され、購入して翌朝に焼いて提供させてもらいました。食欲がなくいつも残しがちであった方でしたが、楽しい雰囲気で一緒に食事ができた事は私の一番の思い出です。
委員会:福祉の仕事の魅力とは何だと思いますか?
どんな仕事でも同じだと思いますが、自分が努力する事でやりたい事の幅も広がると思います。今考えますと昔の私は本当に勉強不足であったと感じる事が多々あります。自分が努力した分だけ、それが素直に返ってくる。結果としてそれが介護を必要とする方にとって喜びに変わる事。これが福祉の仕事の魅力だと思います。
最後に福祉の仕事を目指している方に一言メッセージをお願いします。
福祉の仕事とは介護が必要とされる場に自分がいて必要とされる事だと思います。大変な事もありますが、続けていく内に、この仕事の魅力に気づく事ができると思います。なぜなら私がそうだったからです。ですから福祉の仕事を始めたいと思っている方はまずは「続ける事」を最初の目標として頑張って頂ければと思います。


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