2023年 新年のごあいさつ

謹んで新春のお慶びを申し上げます。 社会福祉法人幸清会も2023年4月28日で開設50周年を迎えます。
ひとえに皆様からの多大なるご指導・ご協力の賜物と、心より感謝申し上げます。
さて、2020年の年明けからのコロナウイルス感染症の猛威は、3年経っても終息の兆しが見えない状況にあり、入居者のみなさまとご家族のみなさまには、面会等の規制を余儀なくされた日々で、ご迷惑をおかけしておりますことに、心よりお詫び申し上げます。 また、クラスターが発生した施設・事業所においては、更なるご迷惑をおかけしましたことに、衷心より重ねてお詫び申し上げます。
私どもの仕事は、入居者・利用者のみなさまと職員がお互いの人生を大切にしながら、尊重し合う関係を築くことが大切だと考えておりますが、日々マスクをした状態でのサービス提供は、入居者・利用者のみなさまとのコミュニケーションにも支障をきたしていると存じます。このような状況にあって私たちは、入居者・利用者のみなさまの自己決定・自己選択や生活の継続性、残存能力の活用などを大切にしながら、質の高い福祉・介護サービスの提供を心がけております。
それは、私どものサービスをご利用になられる入居者・利用者のみなさまに「幸せな人生だった」と思っていただけるよう、一緒に「人生のキャンバス」に絵を描きながら、ともに過ごしたいと考えているからです。そしてその絵が、穏やかで楽しい、尊厳あるものであり、その人らしいあたりまえの生活が描かれることを心から願っているからです。
この3年間のコロナ禍は、まさに「安きに居りて危うきを思い、至誠にして思誠を尽くし是好日を成す」の基本理念が試されている気がいたします。このような状況だからこそ、職員が誇りを持って、胸を張ってこの仕事を続けることができるように、看却下し、「無財の七施」を忘れることなく、社会福祉法人の使命と責任を果たせるように精進したいと考えております。
50周年を迎える幸清会は、これからも入居者・利用者のみなさまに愛される福祉施設・介護事業を目指し、初代理事長大久保幸治郎の創始の「こころ」と「思い」、「情熱」と「熱意」をあらためて噛みしめながら、社会福祉法人としての誇りと使命を役職員一丸となり、真心を持って取り組んで参りたいと存じます。
本年もみなさまのご指導、ご協力をいただきますようお願い申し上げますとともに、みなさまにとりまして2023年がご多幸の一年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

2023年 元旦
社会福祉法人 幸清会
理事長 大 久 保 幸 積

無財の七施

【和顔施(わがんせ)】
辛いときや落ち込んでいるときこそ、穏やかな顔をすることで、周りの心が明るくなります。
【心施(しんせ)】
他の痛みや苦しみを自らのものとして、真心を込めて行うことで、周りの心が強くなります。
【身施(しんせ)】
少しでも人のために損得を抜きに身をもって行動することで、周りの心が優しくなれます。
【眼施(げんせ)】
優しい眼差しで接することで、周りの心が温かくなります。
【言辞施(ごんじせ)】
言葉遣いひとつで人を傷つけたり、不快にさせます。優しい言葉、思いやりある態度で接することで、周りの心が落ち着きます。
【床座施(しょうざせ)】
自分が疲れていたり、困っていても場所を譲ることで、周りの心が穏やかになります。
【房舎施(ぼうしゃせ)】
自分が多少濡れても、相手に雨がかからないように配慮することで、周りの心が和みます。

I am the master of my fate. I am the captain of my soul.
〔我が運命を決めるのは我なり、我が魂を制するのは我なり〕


Copyright © 社会福祉法人 幸清会 All Rights Reserved.