アニュアルカレンダー、ムーンフェイズ、パノラマデイトを備えたこの自動巻きムーブメントの開発では根本から見直しが行われた。その成果が、日常的に着用でき、日々その価値を感じさせてくれる、モダンでエレガントな機械式スーパーコピー時計「パノマティックカレンダー」である。

グラスヒュッテ・オリジナル「パノマティックカレンダー プラチナリミテッド・エディション」

アニュアルカレンダーは、20 世紀末に開発された時計製造技術の中では比較的新しい複雑機構である。日付表示と月表示を備え、30 日と31 日の月が識別されるため、日付の調整が必要なのは年に1 度、3 月 1 日だけである。ここがアニュアルカレンダーとその上位版であるパーペチュアルカレンダーの違いで、後者では日数の短い2 月が閏年においても識別される。一方、アニュアルカレンダーでは、長期性よりも現在のことに重点が置かれている。この複雑機構はムーブメント内の必要なスペースが小さく、復元力に優れているため、非常に使いやすく、日常生活の理想的なパートナーになり得るのだ。

新キャリバー 92-10

新しいムーブメント

新型ムーブメントはスケルトン加工を施したブラックロジウムめっき仕上げのキャリバー 92-10 で、直径42 mm のプラチナケースに収められており、まったく異なるアプローチが取られている。このモデルは150 本限定で、何より、スモールセコンドの下に配された月車、ムーンフェイズスイッチ、日付ディスクが見えるようになっている。大きくくり抜いてレコードの溝のような細かい装飾パターンを施したガルバニックブラックの文字盤には、ホワイトゴールドのアプライドインデックスが配された。分針と時針はスーパールミノバ® をコーティングしたブルーで、秒針はロジウムめっきのスケルトン加工だ。ウォッチのダークな色合いに合わせて月の数字はブラックの地にホワイトで表示され、ムーンフェイズの月はシルバーに輝いている。ストラップはブラックのルイジアナ産ヌバック仕上げアリゲーターレザーで、プラチナ製のフォールディングクラスプ付きである。

歯車機構

アニュアルカレンダーは、月末の30 日または31 日から翌月の1 日にかけて自動で日付が進む仕組みになっている。ムーブメントの中心部に組み込まれた月車がいわば「記憶装置」の役割を果たす。グラスヒュッテ・オリジナルの時計職人はこれにボールベアリングを取り付けた。直径0.5 mm の硬化鋼でできた合計38 個の小さなボールが摩擦を最小限まで低減し、この機械的なプロセスの効率を確実に向上させた。月車の上側に設けられたカムディスクは1 年で完全に1 回転し、その不規則な縁によって月末に切り替えが行われる。刻み目は31 日の月を示す。月車の下側の小さな歯がギアチェーンを介して月次リングを進め、文字盤のレトログレード表示を作動させる仕組みだ。

レトログレード月表示

月はレトログレード表示でスタイリッシュに示される。3 時位置と6 時位置の間にある弓なりのサファイアクリスタル製の窓に12 か月が数字で表示される。サファイアクリスタルは月の表示部分を除いて薄いグレーだ。その下にある月次リングのインジケーターが4 年で完全に1 回転し、一度に1 つの月だけがカラーで強調表示される仕組みである。このタイプの表示はグラスヒュッテ・オリジナルでは今までにないもので、クラシックな月表示をスタイリッシュかつ斬新に表現することができている。

パノラマデイトとムーンフェイズ

4 時位置の特徴的なパノラマデイトはグラスヒュッテ・オリジナルのトレードマークとなっている機能のひとつで、アニュアルカレンダーの情報を補完するものだ。2 つの表示ディスクがひとつの平面上に同心円状に取り付けられているため、一目で日付を読み取ることができ、桁区切りのバーも不要である。日付は、月、時、分、スモールセコンドとまったく同じようにリューズで調整できる。2 時位置のムーンフェイズには、輝く星空を背景に地球の衛星である月の位相が表示される。理論上、122 年間は正しいムーンフェイズが表示されることになっており、調整は122 年後に1 日分だけ必要となる。調整にはケースの端に目立たないように設けられたコレクターを使用するだけだ。

伝統的な仕上げを施した現代的な複雑機構

新しいキャリバーは、シリコン製のヒゲゼンマイを採用している。これにより日常生活で考えられる磁場に対する保護性能が強化され、約100 時間のパワーリザーブを実現した。ムーブメントはバヨネット方式でケースに固定されているため、優れた耐衝撃性が確保される。すべてのウォッチは、卓越した手作業によって自社工房で組み立て、仕上げ、調整を行っている。サファイアクリスタル製のケースバックには、エレガントなグラスヒュッテリブ仕上げ、面取りされたエッジ、青焼きネジ、手作業でエングレーブ加工されたバランスコック、有名な3/4 プレート、入念に装飾を施した21K ゴールド製のローターといった、グラスヒュッテに起源を持つ数多くの要素を見いだすことができる。

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